革命的悪文日記

ネコに飼われている学生が悪文で色々書いています

近況報告と病気について

 ご無沙汰しております。複雑痔瘻の根治手術をして地獄から帰ってきました。一か月更新しないとはてなブログからメール届くんですね。

 複雑痔瘻の根治手術ということで、おしりには今、シートンと呼ばれるゴム紐が埋め込まれています。身体の浅い部位に異物を埋め込むと自然治癒力で押し出そうとして痔瘻の穴が塞がるみたいです。人体の不思議。
 このシートン、付けている違和感もなかなかなのですが、結び目が肛門付近にあるので位置によっては刺さります。マジで痛い。マジ卍。例えるなら太い注射針が刺さった痛みが続く感じです。

 手術前に大腸検査も行いました。大腸全域に炎症が発生してました。診断はクローン病です。厚生労働省の指定難病です。
 クローン病は口から大腸までの消化器官全域で肉芽性の炎症を引き起こし、腹痛や吐き気などの症状が出る病気です。原因は不明で、根治のための方法も確立されておらず、食事制限や薬物療法によるコントロールが現状です。場合によっては腸の潰瘍や狭窄があるため、腸の一部もしくは全てを切除する可能性もあるそうです。幸い、今のところ確認されている症状は肛門病変による複雑痔瘻のみなので、厳しい食事制限はありませんが、食事、特に油に関しては気を付けないといつ外科的処置が必要になるか分からないという状況です。

 病気は怖いです。病気の痛みや症状に対しての恐怖感などもありますが、最も恐ろしいのは”人生の主体を取って代わられる”この点にあると自分は思います。病気が発覚したことにより、検査や治療に持っていかれる『時間』はもちろんのこと、普段の生活でも食事に気を付けるレベルを他の人の数倍に引き上げ、食品によっては通常よりも高い値段で購入せねばならないなどの『脳のリソース』や『金銭』も病気によって奪われていきます。また、この奪う対象は患者のみならず、家族や友人、職場などの周囲の人々にも波及するためタチが悪い。理解のある方ならいいのですが、無理解な方であれば共に生きていくのも難しく、『人』までも奪っていく。これが病気の怖さであると自分は思います。

 やっぱり健康大事一番。もう健康と言える状態になることもないんだろうけど。