革命的悪文日記

ネコに飼われている学生が悪文で色々書いています

孫子の兵法①

就活戦線で売れ残っているごりゃーときんです。

www.nikkei.com


学生の六割五分が内定持ちってどういうことですか。
自分はNNTで内々定ではなくノー内定ですからね。
全くヤダヤダって感じです。
孔子ですら就職できなかったのに内定出ている人って何ですかね。

 

面接で「軍事学を実務場面に応用していました」と話すと人事の方々はよく食いつきます。
自分は大学で軍事学を専門に勉強していたわけではないのですが、古代中国の思想に触れており、その中でも孫武の思想を実務場面に転用していた経験は結構役立っていたので面接でよく話します。

 

紀元前770年から紀元前221年に秦の国が中国を統一するまで、当時の中国は小国が乱立する春秋戦国時代と呼ばれており、大小さまざまな戦が各地で繰り広げられていました。そのような戦乱の中で様々な戦術が工夫され、戦術・戦略のスペシャリスト、戦争コンサルタントが登場しました。それが兵家と呼ばれる集団です。中でも有名だったのが先ほど名前を挙げた孫武でした。孫武は呉の国の王に仕えながら、孫子という兵法書をまとめました。中国の思想家って就職浪人続ける人もいるのにこの人は定職についててすごいっすよね。自分も早く内定ほしい。


孫子の内容は十三篇に分かれており、
第一の計篇は戦争決定について
第二の作戦篇は戦争準備について
第三の謀攻篇は謀略による攻撃
これらが総説となります。
第四の形篇は攻守の態勢について
第五の勢篇は態勢から生じる勢いについて
第六の虚実篇は戦争の主導性について
これらが戦争の一般的な構造、戦術原論となっており、第七以下の軍争、九変、行軍、地形、九地、火攻、用間は各論となっています。

孫武の思想は、

  1. 好戦的ではない
    戦争を国家の一大事であるとし、戦わず勝つことを至上としている。
  2. 現実主義的
    個人の才能ではなく組織全体の運用を重視し、感情や倫理よりも実利を至上としている。

この2点が孫武の思想の特徴とされており、現代の軍事行動だけでなくビジネスシーンにも影響を与えています。

ちょっといい機会なので読書の練習も兼ねて何回かで『孫子』をまとめていこうかなと思います。

 

新訂 孫子 (岩波文庫)

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